平成元年生まれの腐女子が令和に出戻った件

声優 小林裕介さんのオタクが書き散らかしています。

【BLCD】いただきます、ごちそうさま

原作漫画と同じくCDジャケ写にどーんとアップで載っている、もぐもぐ顔がかわいいこの子は春(CV増田俊樹)です。クリスマスの夜、前の恋愛を長らく引きずっている弘人(CV田丸篤志)の元に舞い降りた天使が冬のような弘人の心を溶かして、春を迎える…という意味を込めて「春」なんでしょうね。

タイトルから分かる通り、食を通じて心が近付いていく過程を描いていて、ほのぼのとした作品ですので、癒されたいときに聴くのがおすすめ。でも2カプちゃんとえちもあるので、濡れ場スキーさんにも安心設計。例に漏れず、小林裕介さん中心の感想になります、悪しからずご了承くださいませ。

 

 

 

あらすじ

道で拾った19歳のイケメン・春をシェアハウスに連れ帰り、手料理を与えた弘人。
うっかり胃袋をつかんでしまったばかりに、若さゆえの勢いでキスを奪われ迫られる。
年甲斐もなくときめいてしまうけれど、弘人には想いを受け入れられない理由があって……。

 

本編

 ■ 春(CV増田俊樹)×弘人(CV田丸篤志)

 ■ 耕太(CV島﨑信長)×陸(CV小林裕介)

 

春以外の3人はシェアハウスに同居していて、弘人に拾われた春はシェアハウスに住むことになります。メインカプの春×弘人、サブカプの耕太×陸となりますが、本編がメインカプの付き合うまでの過程を描くのとは対照的に、サブカプは幼馴染みで高校時代から付き合っているので、すでに出来上がっているふたりの世界があります。熟年夫婦だけど熱々にラブラブっていうふたりに当てつけられる仕様。

陸(CV小林裕介)は2トラック目(第二話)からの登場。長期仕事から帰ってきて久しぶりに会えた恋人の耕太(CV島﨑信長)に熱烈ハグ&キスする陸かわいい〜い〜〜。陸「ただいまぁ、こぉた」の言い方に愛が詰まっている。陸、あんたキュートだよ(登場から秒で好きになる)

3トラック目(第三話)キッチンで立ちバックする耕太×陸に春と弘人が遭遇してしまい、弘人は止めようとするのですが春は好奇心からそれを覗き見しようと制止して結果的に出歯亀するという。聴いてるこっちも覗き聴きしている気持ちになるので、そんなに長い絡みではないのに妙にドキドキする…♡

 

ゼロセンチメートル

耕太×陸のふたりがメインのストーリー。

原作の漫画からエモくて、1話読み切りなのに読了の満足感がすごい。CDでも1トラック15分なのですが、好きで何回も聴いちゃう。

春の部屋の隣が耕太の部屋なため、耕太の部屋では弘人よりエッチ禁止を言い渡されているのにも関わらず、イチャイチャするふたり。陸が「怒られたら耕太のせいだからね」「声出ちゃうって」とか言いながら、エッチのスパイスにしてるバカップルゥ〜〜♡弘人に怒られた後、陸が「部屋戻ろうかな」と言うと、耕太が手をパッと握って「ここに居ろよ」と言うのですが、この言い方が恥ずかしいけど、そばに居て欲しいという感情を滲ませていて、耕太の愛らしいところがこの一言にギュッと詰まっていて信長さん流石です。その後の「仕方ない」「耕太は構ってちゃんだなー」が耕太ってばかわいいなあ〜の気持ちが伝わってきて、陸の包み込むような優しさに私も勝手に包まれるような気持ちになります(本当勝手だな)小林さんもキャストトークで言ってましたが、メインの4人で1番大人なのが陸なんですよね。陸の器の大きさは男前な聖母です。

 

ふたりが高校時代を一緒に過ごした地元(バス停で江ノ島とか書かれているので鎌倉あたりなのかな?)の海で耕太が「側に居てくれてありがとう」と8年越しに陸へ伝えるシーンは胸が熱い、ジーンとしちゃうよ。陸良かったね…!!その後、旅館に泊まったふたりが盛り上がっちゃうのも含めて良かったよ…挿入される瞬間の陸の気持ち良さそうなこと気持ち良さそうなこと。

BLCDの感想を読んでいると、たまに小林さんの喘ぎ声は色っぽくないと評している方がいまして、感じ方は人それぞれなのでそれ自体は否定しませんが、多分色っぽくないと感じた方が聴いてるCDの受けキャラが慣れていないからなんじゃないかなーと勝手に推測したりします。今回の陸のように男性同士のセックスに慣れているキャラクターとウブで処女なキャラクターでは、同じ挿入シーンでも声の出し方・演技の仕方がまったく異なりますので。で、小林さんの声質的に処女キャラを演じられることが圧倒的に多いです(私は勝手に処女力の高い声優と呼んでいます)逆を言うと、例えば白井悠介さんは淫乱系のキャラが多い印象ですし、感じまくる演技が上手いなと。そう考えると陸みたいなキャラクターを当てられることが少ないので、セックスを謳歌している気持ち良さそうな喘ぎ声は貴重ですね。

それにしても、耕太×陸のえちはいいぞ〜。付き合いたてとかのカップルには出せない、お互いのこと分かりきってる会話をしながらのえちからしか得られない栄養がありました(親指を立てながら沼に沈み込む)

 

キャストトーク

特典CDに収録、メインの4人参加で和やかしな雰囲気ですねー。わいわいしてる感じもハラハラする瞬間が一切なく、ただただほっこり安心して聴けます。平成の腐女子で00年代あたりのBLCDのフリトに慣れている人間からすると、昔のフリトは酷いもんでしたもん(笑)時代の流れなところもあると思うのですが、誰かを弄るという方向性ではなく、それぞれの発言に肯定的でお互いのことを素直に褒める方向性なのは聴いてて安心します。

小林「ふたり(弘人と春)を見守る親的な気持ちで演じました。あの中で1番精神年齢高そうなのは陸だから。耕太のギャップに悶えつつも、精神年齢年長者として皆を見守ってという楽しい収録となりました」

 

キャストインタビュー

キャストトークでも感じましたが、メイン4人が同年代で楽しい雰囲気で収録されていたんだろうな~というのが感じられるインタビューでにっこりしちゃう。でもただ楽しいだけじゃなく、作品に対する読み込み・理解度の高さも感じられて嬉しい気持ちになります。皆様本当に真面目ですよね。いや仕事だから当たり前ちゃ当たり前なんですけど、BLCD出演しないという選択肢だってある中で出演してくださっている皆様には猛烈感謝しかございません。真面目に真摯に演じてくださるだけでも十分なのに、フリトやインタビューまでなんてね、ありがてぇしかないです。

 

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小林裕介さん
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僕が特に印象に残っているのは、さっき島﨑さんもちょっと仰ってたんですけど、耕太と陸がメインのトラックである「ゼロセンチメートル」の時に、耕太が「ありがとう」って言ってくれたシーンです。
関係の出来上がった熟年夫婦の2人でも、耕太にとって陸にお礼の言葉を言ってなかったことは、おそらく唯一気にかかってた、心のわだかまりのようなものだったと思うんですよ。その、耕太からの「ありがとう」に対して、「俺は正しかったと思うな」っていう、そのたった一言だけで、耕太の持つすべてのわだかまりを溶かしてしまったというか……。

 島﨑さん:うん。耕太としても、すごく救われた。

僕は初めて原作コミックスを読ませていただいた時に、あの一言が、すごくブルっときました。完成した2人の関係だからこそ、このたった一言ですべてが分かり合えるんだなって……魔法ような言葉だと思いました。

 島﨑さん:そうだよね。耕太と陸ならではだよね。

はい。そしてそこからまた……燃え上がっちゃう2人もね(笑)