平成元年生まれの腐女子が令和に出戻った件

声優 小林裕介さんのオタクが書き散らかしています。

【BLCD】好きで、好きで ~桜散るころ~

 

『好きで、好きで』の番外編で志方と穂木のはじめて編=『桜散るころ』です。本編CD感想については、下記記事で書いております。

yunae.hatenablog.com

 

ただしですね、こちらは小説Dear+ 2016年4月号 ハル Vol.061付録CDとなりますので、現在入手は中古市場で探すしかありません。こういう付録CDって後からだと、本当に手に入りにくくて、本編の作品が好きな分だけ手に入らないとつらいんですよね…。私は今回運良く手に入れることができましたが、ただのラッキーでしかない。巡り合わせにひたすら感謝。

 

14分と短い時間ではありますが、満足感ありありです。志方(CV佐藤拓也)と穂木(CV小林裕介)が付き合い初めて3か月、志方が穂木のマンションにやってきてはじめてのセックスに挑むわけですが、はじめて特有の何もスムーズにいかないぎこちなさが甘酸っぱくて、やっぱり「はじめて」っていいよね~~くぅぅ~~となります。

 

志方「してみるか、お前したことあるか」

穂木「あっあるわけないだろ!」

志方「俺もだ」

ここの穂木の慌ててるのと恥ずかしいのがごちゃ混ぜになっている声がかっわいいの。志方にキスされて「これで3回目だ」とか「はじめて抱き締められた」とか「うわあ、ホンモノのキスだ」とかいちいち穂木のモノローグが初々しい。初々しい小林裕介最高(ガッツポーズ)

 

志方は志方で言葉数の少ないキャラクターな分、たまに落とす爆弾がおもしれー男。

志方「おまえはもう何回も俺の中で犯されてる」

 

穂木「痛くても、いいよ」

志方「いいのか?俺はけっこうでかいから…」

穂木「そんなこと言わなくてもいいんだよ!デリカシーないな!自慢かよ!」

志方「自慢?客観的事実だろ」

穂木「知らないよ!」

 

キスまででフェードアウトなんですが、最後の穂木のモノローグがふたりの幸せな未来を夢見て、胸いっぱいなんだなあっていうのがぎゅんと伝わってきて私も幸せです(泣いてる)

【BLCD】好きで、好きで

 

BLCD界隈において、男性声優のBLCD初出演作品というのはとても大事なものであると認識しております。初受け・初攻めって単語だけでも尊い……。そして、恐らく出演される男性声優さんにも緊張感があるかと思います。演技とは言え、セクシャリティ異性愛者である場合、自らのセクシャリティとは反する演技を求められるわけですから。私が中高生時代(20年前……)二次元文化に触れる中で、BLCDってなかなか衝撃的な存在でした。声優さんの中でも咀嚼しきれていないところがある人はいるなという印象を受けていましたね。それが今ではBL実写化ブームが巻き起こっているわけで、時の流れを感じざるを得ません。

と前置きが長くなりましたが、2016年3月26日発売のCD『好きで、好きで』は小林裕介さんにとっての初BLCD出演作品&初受けとなります(大拍手)初々しい初受けが聴きたい人は寄っといで。ゆっけの受け街道はここから始まった…!

 

 

CROWN WORKSさんの公式通販で買えます!わーい!

ちなみにフリートーク特典CDは発売当時もなかったようで、本編CDのラストトラックに6分ほどキャストトークが入っております。

crownworks.jp

あらすじ

付き合って10年になる恋人の志方のことが、今でも好きでたまらない穂木。
けれど志方は将来有望なエリート銀行員、自分は一介の編集者。
実は外国研修の話を志方が断っていたことを知った穂木は、自分が彼の出世を妨げているのではないかと悩み始め……?

文庫『好きで、好きで』から「好きで、好きで」「ずっと好きで」の2編を収録。

 

本編

 ■志方文明(CV佐藤拓也)×穂木啓(CV小林裕介) 

 

付き合って10年来のカップルなので、当たり前にトラック1始まって3分も経たずにキッスと濡れ場だぜ~!いえ~~い!(正直に喜びすぎ)穂木の「もう挿れて」が何回も身体を重ねている相手に対しての言い慣れてる感があるのにかわいげがあってしゅき。

穂木の声の方向性としては、小林さんの得意とする音域で、どこかあどけなさがあるかわいさを滲ませるお声です。小林さんのお声って甘さはあるんですけど、デレ甘じゃないところがポイントなのではと感じています。よく世間(?)で言われる「受け受けしい声」ではあるのですが、ほのかな甘みなのでしつこくないのが良いところかと。ちなみに、小林さんご本人の性格は全然受けっぽくないですね。「そこは一致しないのか」と気付いたときには「ほへ~~~」となりました(永遠の推し保志総一朗さんは受け受けしい声に受け受けしい性格なので(断言)、そういうもんだと思っていました。初めて見たものが親鳥と思い込む雛鳥のような、インプリンティングみたいなもんです??)

穂木君は親から生前贈与されたマンションに住んでいたりとお坊ちゃまなわけですが、こういうお育ちの良いキャラクターって小林さん本当にお上手だな~~としみじみしちゃった。最近だとキャラクターの幅も広がっているので、スラム街育ちのラッパー役(『Paradox Live』の矢戸乃上珂波汰)とかもありますが、声優キャリアの初期はアニメ『アルスラーン戦記』のアルスラーン殿下を代表とする高貴な雰囲気のあるキャラクターが多かったのも納得です。声からお上品さが滲み出ちゃってるんですよね~。

 

攻めの志方は寡黙な性格なので、佐藤拓也さんは素敵な低音ボイスでございます。言葉数も少なめだし、その言葉も表現力豊かっていうタイプではないので「お前はばかだな」とよく穂木に対して言うのですが、「ばか」に込められた愛情が伝わります。この辺り原作の小説を読んでいると穂木のモノローグで表現されているわけですが、CDでは端折られているので、それを声だけで表現しないといけないわけですが、ちゃんと感じました。

ちなみに、佐藤さんと言えばBLCDリスナーの熱い支持を受けている男性声優のひとりですが、ある動画で「佐藤拓也は攻め」に「はい・いいえ」で視聴者が投票するシーンがあり、投票結果が攻め派49.5%、受け派50.5%と綺麗に真っ二つになっていました。これは迷うな~~という難問ですよね。そこで思い出したのが、立花慎之介さんと佐藤拓也さんがリバる『花椿秘恋唄~100年先まで』という作品です。腐女子の中でも固定厳守・リバ絶対不可宗派の方にはおすすめできませんが、リバwelcome宗派の方には一粒で二度美味しいですよ。

ike-men.net

 

このCD全編通して濡れ場(3回)やキス(4回)はそれなりにありますが、さらっとしてます。というか、最近のBLCDは濡れ場がねっとりした傾向が強いと思います。ここで言うさらっと、ねっとりは濡れ場の時間の長さとフェードアウトの有無などを指しています。遥か昔のBLCDリスナーだった私からすると、このさらっと感がある意味落ち着くところもあります。

あとね、【BLCD】暫定ボーイフレンド♥ - 平成元年生まれの腐女子が令和に出戻った件でも書きましたが、小林さんキスのリップ音小さめ傾向なんですよね。今作でもそれは顕著でした。でも私の個人的な解釈では、お口が小さい受けちゃんが頑張ってちゅっちゅしてるって感じで、リップ音小さくても問題ありません(都合の良い解釈しがちオタク)

 

ストーリーはですね、10年来のカップルであるふたりにそれぞれ仕事関係の人物がちらつくことで、ふたりの関係がこじれていって…な感じです。銀行マンの志方(元々ノンケ)には同期の女性が、雑誌編集者の穂木(元々ゲイ)には取材相手の我孫子(CV高橋広樹)(バイセクシャル)が現れてお互いが嫉妬するわけですが、高橋広樹さんの当て馬率って異常に高くないですか?!私の聴いてきたBLCDは偏りがあるので断言はできないけど、多分当て馬率高い。そんでもって当て馬がメチャうまいの、これはもはや職人芸ですよ。ちなみに、最近のBLCD界隈では中島ヨシキさんが当て馬界のサラブレッドのイメージです(嫌なサラブレッドだな)

 

ふたりの間にある誤解やわだかまりが解けて、自宅に帰ってきてからの穂木君が「ベッド行こう」「もうだめ、もうしたい」「今日俺、(イくの)早いかも」「でも何回でもできそう」「お前優しいな、でも今日はちょっと乱暴にしてもいいよ」と煽り検定1級レベルの誘い受け台詞で志方の志方が大暴れしても知らんぞ!!!!となりました。勿論、志方さんはお暴れあそばせられていました、ふう。

 

キャストトーク

佐藤拓也さんと小林裕介さん、まさかの初対面の初共演でBLというパターン。

仲が良いふたりの場合、気恥ずかしさがある演者さんもいるかと思いますので、ある意味良かったのかな。ちなみに、佐藤さんと小林さんは今ではすっかり「拓也」「裕介」と下の名前で呼び合う仲良しさんです♡

佐藤「(小林さんの)はじめてをいただいてしまったわけですが」

小林「僕の色んな意味での処女作品になります」

 

 

キャストインタビュー

収録後に「小林さんがはじめて」と知り、一気に責任感が湧いてきたという佐藤さんの優しさが素敵すぎんか~~♡ゆっけの初受けが佐藤さんで本当に良かった♡と胸熱してたら、小林さんの「お尻がムズムズすると思いました」という素直すぎる感想に爆笑しました。これからゆっけ受け聴くたびに(お尻ムズムズしてるのか…)と思っちまうじゃないか(笑)

crownworks.jp

 

小林さん:初めてやらせていただいて、男同士だからというのはあんまり気にしなくていいんだなと思いました。
穂木は志方が好きで、それがたまたま男だったというだけなんですよね。同性同士故の悩みはありましたけれど、
実際の恋愛の形というのは同性でも異性でも気にする程の違いはなくて。だから意外とすんなりやれたなというのが素直な感想です。
あとはお尻がムズムズすると思いました。
佐藤さん:リアル(笑)
小林さん:これはそういうものなんですかね?
佐藤さん:人によるんじゃないですかね。個人差はあると思いますよ(笑)
小林さん:そうなんですね。
佐藤さん:ただ共通するのは、愛が全てです。
小林さん:そうですね。
佐藤さん:愛がなければ。
小林さん:愛ですね。愛、授かりました(笑)
佐藤さん:よくわかんないね(笑)
小林さん:(笑)

【BLCD】少年の境界

 

シリアス系オメガバースなので、気軽に聴くというよりも世界観に浸ってじっくりと聴くタイプの作品です。私も気合い入れて拝聴しました。原作漫画2巻分をCD1枚(2枚組ですらない)に凝縮しているので大丈夫かな?と思いましたが杞憂でした。上手くまとまった脚本になっており、脚本家さんGJです。

ただ、原作漫画が3巻で完結しているので、その3巻にあたるストーリーも音声化されていたら良かったのになあ〜〜と思います(原作3巻が2020年発売、2024年現在で音声化されていないので厳しいでしょうね。こういうのはタイミングがありますからね。でも今更でも聴きたいものは聴きたいよ〜〜)

 

 

リブレ通販特典のキャストトークCD付きで買えますよ〜。フリトCDってなかなか手に入らないからフリト好きには有り難い。BLCD本編が楽しみなのは大前提ですが、フリトは食後のデザートって感じの位置付けをしています。作品を演じた声優さんの感想が聴けるとなお本編も楽しめますしね。だから、好きな作品でフリトがないと結構しょぼんとしちゃう。BLCD制作に携わる皆様には、フリト必須をどうかお願いいたします…!!(切なる願い)

comicomi-studio.com

 

youtu.be

 

あらすじ

「俺がΩ(オメガ)のはずがない。何もかも壊れてく最悪だ」

理不尽な四角関係、
運命に翻弄される超リアルオメガバース


この出会いは、だれかの不幸であり、
だれかの奇跡だった。
本能に従うか、恋を貫くか――

自分の一生を左右する性別検査。
男女とは別に存在するα・β・Ω性は、そのまま社会的地位をも分ける。
ゆかは、性別検査で仲間内で自分だけがΩだという事実を突き付けられる。
αである友人の大我を恐れ、Ωであることをひた隠しにするゆか。
しかし保健室に駆け込んできた幼なじみ・薫の様子を見て、大人しく地味な彼が自分と同じΩだと気付き!?

話題のオメガバース作品
「少年の境界」コミックス①&②を音声化!

 

本編

 ◾️ 薫(α CV八代拓)×ゆか(Ω CV斉藤壮馬)

 ◾️ 大我(α CV興津和幸)×倫(Ω CV小林裕介)

 

メインカプの薫×ゆかと大我は同じ学校の同級生で学生時代を共に過ごしていく中で巻き起こる物語が1〜3トラック。3人が大人になり、倫をきっかけに再び再会してからの物語が4〜6トラックとなります。ですので、倫は後半からしか出てこないのですが、前半では兼ね役で学校の先生(CV小林裕介)がいます、ふふふ。興津さんも複数兼ね役で出てくるので、聴き分けができる人はふふふってなっちゃいます。

倫はΩ性であることを隠さず生きているちょっとおバカな陽キャ(居酒屋バイトって陽キャしかできなくないですか?私にはできないぜ…と思ってしまう)なんで声は高めですねー。ついでに言うと、2020年発売なので小林さん演じる倫の濡れ場に不安定さはありません。個人的体感としては、男はじ第8弾の発売された2018年以降はその辺りに不安を覚える必要はないなと思っています。初期ゆっけの喘ぎしか知らない人は是非、最近の演技を聴いてみてくださいな。印象が変わるかもしれません(隙あらば推し布教)

 

ガバガバにネタバレしていっちゃいますが、大我×ゆか、薫×倫が本来的な「運命の番」なんですよね。この物語の根幹にあるのが、運命の番の暴力性です。作者も3巻のあとがきで書いてらっしゃるのですが、運命の番設定って現実的に考えると「素敵〜♡」という甘い感情よりも恐怖心が沸いてくるなと。そんな運命の番という本能に抗って、愛で結ばれる2カプが描かれているので、シリアスな作品ですが後味が悪いものでないのが良いですね。

何より私が薫って良い男だなと思ったポイントがありまして、薫が「避妊は意志でできる」「ゆかが子供を産みたくなければ、俺達はただ二人で一生を終えることだって出来るんだ」と子どもを産む・産まない自由というリブダクティブ・ヘルス/ライツを尊重しているところが本当にゆかのことを大切に想っているんだなあと。オメガバース設定苦手な人が多いのは、どうしても妊娠可能なΩは現実世界の女性と重なるところが多いので、BLファンタジーから現実に引き戻される感覚になる瞬間が多くなるからかなとか思ったりします。なので、現実で考えても思慮深く相手を思いやる薫みたいなキャラクターは私的に推せます。

逆に大我はΩが自衛しろよというα的な傲慢さのある嫌なキャラクターでした。だからこそ、倫のことを想ってラット抑制剤を服用するようになった大我の心変わりには愛を感じましたね。ヤンキーが子猫可愛がってると好感度上がる現象だとは思いつつもです、ズルいぞ大我。

 

倫が運命の番である薫と出会ったシーンで、薫にまとわりつく倫を大我が抱き上げて引き剥がされた時の倫「あれは俺のαだったぁ…!」の叫びがね、切ない…。ここから倫が運命の番に囚われて精神的にどんどん追い詰められていく。元々、倫は少しはすっぱで軽い感じの子だったからこそ、その落差が凄くて。

発情抑制剤は副作用で気分が不安定になったり幻覚も見たりするようになってしまう。にもかかわらず、倫は薫に運命の番になってもらうまで他の人とはセックスできないと、発情抑制剤を飲み過ぎて、精神不安定で虚ろになったり激昂したりする。この辺りの病んでる感じリアルで痛々しい。精神不安定で自分で髪の毛を切って坊主にまでしてしまう倫を、帰宅した大我が見つけて「俺じゃ、だめか?」とこれまでで一番真剣な声で倫に気持ちを伝える大我。もうここが本当に興津さんってズルいわ〜〜好きだわ〜〜ポイントでした。前半あんなに嫌なヤツだったとは思えないよ。さらに「俺の番になってくれ、倫」「お前と生きたいんだ、倫」「お前じゃなきゃやだよ」と怒涛の告白台詞で、こんなん運命の番じゃなくてもうなじ差し出しますよね…ううっ……倫良かったね。

 

CDはここまでなのですが、原作漫画3巻ではまー色々あったんですが、大我と倫の間には双子ちゃんとさらに倫のお腹の中に3人目がいるラストなんですよね(Ωって不妊治療から最も遠い存在だよなあ)

ちなみに、興津さんと小林さんの共演といえば『好物はいちばんさいごに腹のなか』でもカップル演じられていて、そちらでも双子+三男+三つ子の計6人のパパママになってます。小林さんに限って言うと、また別のオメガバース作品『狂い鳴くのは僕の番β』で双子ちゃんを産んでいるので、計3回ですよ。本当に双子産みがち声優。BL作品出演数で言うとそこまで多い方ではないことから考えてもなかなか確率高いと思う。

yunae.hatenablog.com

 

キャストトーク

特典CDでメインキャストの4人参加。司会進行が小林さんなのですが、色々リストされたお題の中から「それ選ぶんや」というものをチョイスしてるのが面白い。そして、小林さんだけ癖を晒すことになってるの含めてその自爆感も面白い。

八代拓さんが好きな匂いトークでヤバワードを発言しそうになって全員から全力で止められてたんですが、八代さんがなんでなんで??と止められた意味分かってないのがかわいかった。そして結局「新書の匂い」と言いたかったのがいいオチ。

斉藤壮馬さんが「裕介」呼びしてるのにくぅ〜〜〜♡となる。最近小林さんとあまり共演しないからな〜また共演してくれぇ〜〜。

そんな斉藤壮馬さんは自身の出演に限らずBLを読むとおっしゃっていて「ほへぇ〜〜!」と良い驚きがありました。面白い作品は少年漫画少女漫画とかジャンルに限らずお読みになるタイプの方なのかな。その辺り偏見ないスタンスなのも、BL界のプリンセスたる所以なのかもしれないと思いました。

 

 

キャストインタビュー

www.b-boy.jp

 

小林) 倫を演じるにあたって、ちょっと可哀想な健気な男の子にしようと最初は思っていましたが、おバカなエッセンスも欲しいとディレクションを頂きました。きっとそうやって自分を守らないと精神的にかなり大変な心情のキャラクターなんだと思い、調整しました。倫は、4人の中で一番場を和ませるキャラでもあったんじゃないかな。誰よりも運命に強い憧れを持っていて、そこがまだちょっと青い部分でもあって。年齢よりも大人びているようで、年相応に夢を見ていている面白いキャラクターだと思います。

 

 

【BLCD】いただきます、ごちそうさま

原作漫画と同じくCDジャケ写にどーんとアップで載っている、もぐもぐ顔がかわいいこの子は春(CV増田俊樹)です。クリスマスの夜、前の恋愛を長らく引きずっている弘人(CV田丸篤志)の元に舞い降りた天使が冬のような弘人の心を溶かして、春を迎える…という意味を込めて「春」なんでしょうね。

タイトルから分かる通り、食を通じて心が近付いていく過程を描いていて、ほのぼのとした作品ですので、癒されたいときに聴くのがおすすめ。でも2カプちゃんとえちもあるので、濡れ場スキーさんにも安心設計。例に漏れず、小林裕介さん中心の感想になります、悪しからずご了承くださいませ。

 

 

 

あらすじ

道で拾った19歳のイケメン・春をシェアハウスに連れ帰り、手料理を与えた弘人。
うっかり胃袋をつかんでしまったばかりに、若さゆえの勢いでキスを奪われ迫られる。
年甲斐もなくときめいてしまうけれど、弘人には想いを受け入れられない理由があって……。

 

本編

 ■ 春(CV増田俊樹)×弘人(CV田丸篤志)

 ■ 耕太(CV島﨑信長)×陸(CV小林裕介)

 

春以外の3人はシェアハウスに同居していて、弘人に拾われた春はシェアハウスに住むことになります。メインカプの春×弘人、サブカプの耕太×陸となりますが、本編がメインカプの付き合うまでの過程を描くのとは対照的に、サブカプは幼馴染みで高校時代から付き合っているので、すでに出来上がっているふたりの世界があります。熟年夫婦だけど熱々にラブラブっていうふたりに当てつけられる仕様。

陸(CV小林裕介)は2トラック目(第二話)からの登場。長期仕事から帰ってきて久しぶりに会えた恋人の耕太(CV島﨑信長)に熱烈ハグ&キスする陸かわいい〜い〜〜。陸「ただいまぁ、こぉた」の言い方に愛が詰まっている。陸、あんたキュートだよ(登場から秒で好きになる)

3トラック目(第三話)キッチンで立ちバックする耕太×陸に春と弘人が遭遇してしまい、弘人は止めようとするのですが春は好奇心からそれを覗き見しようと制止して結果的に出歯亀するという。聴いてるこっちも覗き聴きしている気持ちになるので、そんなに長い絡みではないのに妙にドキドキする…♡

 

ゼロセンチメートル

耕太×陸のふたりがメインのストーリー。

原作の漫画からエモくて、1話読み切りなのに読了の満足感がすごい。CDでも1トラック15分なのですが、好きで何回も聴いちゃう。

春の部屋の隣が耕太の部屋なため、耕太の部屋では弘人よりエッチ禁止を言い渡されているのにも関わらず、イチャイチャするふたり。陸が「怒られたら耕太のせいだからね」「声出ちゃうって」とか言いながら、エッチのスパイスにしてるバカップルゥ〜〜♡弘人に怒られた後、陸が「部屋戻ろうかな」と言うと、耕太が手をパッと握って「ここに居ろよ」と言うのですが、この言い方が恥ずかしいけど、そばに居て欲しいという感情を滲ませていて、耕太の愛らしいところがこの一言にギュッと詰まっていて信長さん流石です。その後の「仕方ない」「耕太は構ってちゃんだなー」が耕太ってばかわいいなあ〜の気持ちが伝わってきて、陸の包み込むような優しさに私も勝手に包まれるような気持ちになります(本当勝手だな)小林さんもキャストトークで言ってましたが、メインの4人で1番大人なのが陸なんですよね。陸の器の大きさは男前な聖母です。

 

ふたりが高校時代を一緒に過ごした地元(バス停で江ノ島とか書かれているので鎌倉あたりなのかな?)の海で耕太が「側に居てくれてありがとう」と8年越しに陸へ伝えるシーンは胸が熱い、ジーンとしちゃうよ。陸良かったね…!!その後、旅館に泊まったふたりが盛り上がっちゃうのも含めて良かったよ…挿入される瞬間の陸の気持ち良さそうなこと気持ち良さそうなこと。

BLCDの感想を読んでいると、たまに小林さんの喘ぎ声は色っぽくないと評している方がいまして、感じ方は人それぞれなのでそれ自体は否定しませんが、多分色っぽくないと感じた方が聴いてるCDの受けキャラが慣れていないからなんじゃないかなーと勝手に推測したりします。今回の陸のように男性同士のセックスに慣れているキャラクターとウブで処女なキャラクターでは、同じ挿入シーンでも声の出し方・演技の仕方がまったく異なりますので。で、小林さんの声質的に処女キャラを演じられることが圧倒的に多いです(私は勝手に処女力の高い声優と呼んでいます)逆を言うと、例えば白井悠介さんは淫乱系のキャラが多い印象ですし、感じまくる演技が上手いなと。そう考えると陸みたいなキャラクターを当てられることが少ないので、セックスを謳歌している気持ち良さそうな喘ぎ声は貴重ですね。

それにしても、耕太×陸のえちはいいぞ〜。付き合いたてとかのカップルには出せない、お互いのこと分かりきってる会話をしながらのえちからしか得られない栄養がありました(親指を立てながら沼に沈み込む)

 

キャストトーク

特典CDに収録、メインの4人参加で和やかしな雰囲気ですねー。わいわいしてる感じもハラハラする瞬間が一切なく、ただただほっこり安心して聴けます。平成の腐女子で00年代あたりのBLCDのフリトに慣れている人間からすると、昔のフリトは酷いもんでしたもん(笑)時代の流れなところもあると思うのですが、誰かを弄るという方向性ではなく、それぞれの発言に肯定的でお互いのことを素直に褒める方向性なのは聴いてて安心します。

小林「ふたり(弘人と春)を見守る親的な気持ちで演じました。あの中で1番精神年齢高そうなのは陸だから。耕太のギャップに悶えつつも、精神年齢年長者として皆を見守ってという楽しい収録となりました」

 

キャストインタビュー

キャストトークでも感じましたが、メイン4人が同年代で楽しい雰囲気で収録されていたんだろうな~というのが感じられるインタビューでにっこりしちゃう。でもただ楽しいだけじゃなく、作品に対する読み込み・理解度の高さも感じられて嬉しい気持ちになります。皆様本当に真面目ですよね。いや仕事だから当たり前ちゃ当たり前なんですけど、BLCD出演しないという選択肢だってある中で出演してくださっている皆様には猛烈感謝しかございません。真面目に真摯に演じてくださるだけでも十分なのに、フリトやインタビューまでなんてね、ありがてぇしかないです。

 

fifthavenue.blog89.fc2.com

========
小林裕介さん
========
僕が特に印象に残っているのは、さっき島﨑さんもちょっと仰ってたんですけど、耕太と陸がメインのトラックである「ゼロセンチメートル」の時に、耕太が「ありがとう」って言ってくれたシーンです。
関係の出来上がった熟年夫婦の2人でも、耕太にとって陸にお礼の言葉を言ってなかったことは、おそらく唯一気にかかってた、心のわだかまりのようなものだったと思うんですよ。その、耕太からの「ありがとう」に対して、「俺は正しかったと思うな」っていう、そのたった一言だけで、耕太の持つすべてのわだかまりを溶かしてしまったというか……。

 島﨑さん:うん。耕太としても、すごく救われた。

僕は初めて原作コミックスを読ませていただいた時に、あの一言が、すごくブルっときました。完成した2人の関係だからこそ、このたった一言ですべてが分かり合えるんだなって……魔法ような言葉だと思いました。

 島﨑さん:そうだよね。耕太と陸ならではだよね。

はい。そしてそこからまた……燃え上がっちゃう2人もね(笑)

 

 

【BLCD】あいとまこと

3Pは好きかー!?!

双子は好きかー!!?!

オメガバースは好きかー!?

ゆけまぼは好きかー!?!!!

 

しゅきいい~~~~!!!!♡♡

と叫んだあなたに『あいとまこと』を強めにおすすめします。

ちなみに、私は全部大好きですよ♡

 

BLCDに限らず、自分が摂取したエンターテインメント(映画、ドラマ、アニメ、舞台、イベントなど)の感想を読むのが大好きです。ですので、BLCDについても検索してブログ等々拝読させていただいております。で、この『あいとまこと』の感想を探すと、W古川慎(兄:古川慎、弟:古川慎の双子)について触れてらっしゃる方がとても多く、その気持ち滅茶苦茶分かります。だって古川さんが凄すぎるんですもん!!アイドリッシュセブンで二次元に出戻ってきたので、個人的な古川さんのはじめましてはRe:valeのマネージャー役・岡崎凛人なんですよね。あのおかりん(※おかりんではない)がBLCD界ではこんなセクシャルな匂い漂わせまくってるなんて、予想もしてなくてびっくらこいたよ私は。今作に関しては、双子の演じ分けもですし、同時収録してるなんて本当に腕がありますなあ~~。BLCD界で引っ張りだこなのも大納得です。

でその反面、小林裕介さんの演技に関するコメントをあまり見かけなかったので、小林さんオタク的な視点でこちらを聴くと、どういう感想になるのかを中心に書いていこうかと思います。

 

 

CDの発売が2018年のため、CDを手に入れるのは中古に限りますが、ポケドラでは配信されているので、そちらで聴くことは可能です(リンクもポケドラです)

pokedora.com


www.youtube.com

 

あらすじ

——歪んだ双子とペット契約
「俺たちじゃない誰かに理解されたいんだ」


元カレの負債500万円を抱えた斗和。
彼は借金返済のためイケメンな双子と3ヶ月間の主従関係を結ぶことになった。
超高級マンションでセレブ生活を送る双子は仲が良く、
初めは斗和も2人の様子を微笑ましく感じていた。
しかしある晩、双子がセックスをしている場面に遭遇してしまう。
実は双子には悲しき過去があり……。

 

本編

 ■ 誠司(CV古川慎)×斗和(CV小林裕介)

 ■ 誠司(CV古川慎)×愛司(CV古川慎)

 

カップリング表記としてはこういうことになるのかと思うのですが、3人での濡れ場が多いので、入り乱れてて大丈夫な人向けですね。斗和に関しては受けしかしませんので、小林裕介受け厨の方は安心してください、ゆっけは受けです。

にしても、むかーし昔『ひとりで受け攻めやってみる?』というタイトル通り、男性声優が受けと攻めを1人で演じるというトンデモ特典CDがあったんですよね。このCDの内容について、古川慎×古川慎らしいぞと知ったとき「ひとりで受け攻めじゃん!!」と聴く前に思っていました。ちなみに気になる方は検索してみてください(コソッ)

 

小林さんってBLに限らず、苦しむ演技が滅茶苦茶お上手だと思ってるんですよね。これオタクの欲目なのかなあ…欲目でないと思うんだけど、沼に浸かりきっているので自信はない。今作については、小林さんの苦しむ演技が堪能できるCDだと思います。小林さんのお声にS心をくすぐられるタイプの方におすすめです(笑顔)

で、いきなり濡れ場の話をしますけど、斗和が双子の住むマンションに来て初めて3Pするとき、フェラで舐めてるシーンよりも、ちょっと無理に咥えさせられて苦しがってるときの方が色気があると個人的に感じました。これは苦しがる演技が得意だから、そこにさらに感情を乗っけやすいのかなーとか思ったりします。ケツだけでイけるよう彼氏*1に躾けられている斗和が射精せずともイくシーンはえちえちでした…。

 

古川さんと小林さんの直接対決と言えば、『僕らの恋と青春のすべて case:02 同級生の僕ら』もあるのですが、こちらは2016年発売。『あいとまこと』は2018年発売と2年後なので、小林さんの濡れ場演技の上達をより感じます。ちなみに、同級生の僕らでも古川×小林です(そもそも小林裕介さん2024年5月時点で、BLで攻めは2作品しかないのです、受け率たけぇ…!)

 

本編に話を戻すと、お風呂場でぐちゃぐちゃにされている斗和のモノローグの演技、すごく好きだなあ。「斗和」とふたりにハモって呼ばれた後の喘ぎも喉がきゅっと締まった音で、あーコレコレ!好きなやつ!となりました。

斗和が誠司×愛司の濡れ場を覗き見てしまうシーン、本当に2人いるんだよなあ。違う人間同士が絡み合ってて、でも声色を変えすぎていないのでちゃんと双子感も出ていて、その絶妙さがすんごいよ古川さん!

 

斗和が良かれと思って部屋に花を飾ったこと(と双子だけの世界に自然と馴染んでいる斗和の姿)に対して、愛司は勝手なことをするなと苛立ち、躾として斗和に大人のオモチャでお仕置きするわけですが、このときの愛司の声色が本当にヒヤッとするほど冷たくて怖くてね。「行儀の悪い犬には服なんか着せないから」「家の物壊したんだよ、腹立つだろ?」「斗和には500万先払いしてんだよ いろんなことしていいに決まってる」「な?斗和」…この最後の「な?斗和」なんて怖くて震えますって。

斗和は愛司にバイブ挿入されて痛いんだけど、気持ちが良くて声が止まらないっていう喘ぎが上手いなと感じました。さらにそれより上手いのが、玉が5つ連結しているエグいバイブを見せられて「痛いのやだ…」って全力で怯えてる声の震わせ方から、斗和の恐怖心が伝わってきて、その後愛司に無理矢理エグバイブを挿入され悲鳴上げてるお声に、演技だと分かりつつも心が痛むほど迫真の演技でした。やっぱり小林さんはこういう追い詰められたときの演技が抜群に上手い。

愛司が斗和にピルと偽って発情誘発剤を飲ませ、αの誠司に発情したいい匂いのする斗和を見つけさせます。Ωの斗和の首を噛もうとするときの誠司の息遣いの荒さから本能が剝き出しになっているのが伝わってきます。今まで、誠司は斗和に対して優しい態度だった分だけ、斗和にとっては怖いだろうなとも思いますね。その後、愛司の姿が消えていて、愛司の今までの行動が誠司に番を宛がうためだったということが分かります。誠司による双子の過去話を斗和に聞かせるのですが、この幼少期については女性声優が担当されていて、古川さんと同じく1人で双子の二役を演じられていて凄いなあと。

 

キャストコメント

演じたキャラクターに共感できる点・できない点について、小林さん「うーん、料理できる」ってのを無理矢理絞り出してて笑った。共感できないって言ってええんやで。

共感できない点は「斗和は臆病になってハッキリとモノを言えず相手の顔色を窺うところがあるが、自分は思ったことは言っちゃう。その点で意外と自分が出て、演技でもリテイクをくらったので、ここが違うんだなと感じました」

 

キャストインタビュー

眼鏡ゆっけのお写真ありがとうございます…!!!!

古川さんがサービストークしてくださっているので引用しておきます。

fifthavenue.blog89.fc2.com

愛司・誠司役:古川慎さん
=======

小林くんは「斗和は自分とは感じ方の違う人だ」と巻末のキャストコメントで言っていたんですが、僕は「誰かに合わせることができる」とか「誰かを気遣う」という面では、斗和と小林くんは通じるものがあるんじゃないかなと思っています。

 小林さん:ほんと?(笑)

2役を演じ分けている最中も、違和感なく次の台詞へ繋げられたのは、斗和を演じる小林裕介くんのお芝居のおかげです。

 小林さん:ありがとうございます(笑)

 

*1:後々話にも絡んでくるのですがクズ彼氏です

【BLCD】暫定ボーイフレンド♥



原作漫画1巻完結(CDだと1枚)で出会いから両想いになる過程があり、受けちゃんのこと大好きな当て馬ポジションがふたりにとってのスパイスになり、キスも濡れ場もちゃんとある、おまけに壁ドンも床ドンもついてくる。ストーリーはテンポ良く、暗くもなく重くもなく、勿論ラストはハッピーエンド♡……つまりは、BLの王道中の王道。

「こういうのがいいんだよ」「こういうのが聴きたい」という時ありませんか?私はあります。あんまり深いこと考えずに聴ける1枚です。ただこちら、入手方法が現状中古しか手立てがないというのが残念ポイントです。まー2017年発売ですからね、しょうがない。こういうCDが生産終了している作品が配信で聴けたりするといいなと思いますね。

 

 


www.youtube.com

あらすじ

壁ドン、床ドンで追い詰める――
キラキライケメンの本性は、無理やりキスを奪う腹黒王子!? うっかり流され系助教の受難♥
人付き合いが苦手な大学の助教・秋月。通勤の満員電車で痴漢から助けてくれた、学生でモデルのキラッキラ王子・北村に気に入られた!? しかも何故か、彼氏(!?)に立候補してきて…!? 何でもそつなくこなす北村の助けもあって、今まで苦手だった人付き合いも、仕事もうまく回るように!! けれど、急に豹変したブラック北村にうっかり流されて、暫定(!!)の彼氏にするのをOKしてしまい――!?
ラブきゅんエロラブコメの伝道者・高崎ぼすこが贈る、キラキラ年下腹黒王子・北村×流され系助教・秋月の物語がドラマCD化!

 

本編

ハーフモデル大学生の北村(CV前野智昭)×大学特任教授の秋月(小林裕介)というカップリングですが、原作を拝読すると、秋月先生は大学生、下手したら高校生ぐらいに見える童顔系です。それもあってか、小林さんの声と演技の方向性も先生っぽくとか年上っぽくというのは全然なく、CDだけ聴くと北村の方が年上に思えます。でも、小林さん比で言うと、甘さ控えめで少しだけ低め声にしてるんだなっていうのは伝わります。ただ、小林さんオタクはそれが分かるとしても、なかなか伝わらないかもしれない。元々のお声が高くてかわいらしいからなあ~~(ただのオタクの喚き)

濡れ場でもその少しだけ低めの声を保ったまま演技されているので、ハスキー喘ぎを楽しめます。このCDの私的推しポイントはここです、ハスキー喘ぎでしか助からない命があります。男はじ第8弾の江純瑞祈(CV小林裕介)のせいで私はすっかりハスキー喘ぎに魅了されてしまったので、きっちり責任取ってもらおう。

 

冒頭で当て馬ポジションのキャラがいると書きましたが、それが葉山先生(CV新垣樽助)です。この葉山先生がねーいい味出してるんですわ。新垣さんに拍手、そして新垣さんをキャスティングした人にも拍手。話は逸れますが、立花慎之介さん出演のBLCDを手当たり次第、聴いていたときに出会った『思い違いが恋の種』における当て馬ポジションの高橋広樹さんを思い出しました。あっちの方は処女の受けに手を出しておきながら、女と結婚した後も復縁を迫るクズなキャラクターでしたけどね。葉山先生はその点紳士的です。

北村に迫られた後に悩む秋月先生が葉山先生に居酒屋で相談するシーンで、秋月先生が「エッチってどこまでしたら成立するんですかね」と爆弾発言を投げても挿入の有無ではないかとちゃんと答えてあげるの優しい。そして、秋月先生は「俺には入れようがないな!?大丈夫!」と結論付けして納得してるのチョロすぎィ~~!チョロかわ~~。そんでもって酔っぱらってるときの小林さんの演技いつもいつもふにゃんふにゃでかわいすぎるんや……そんなんだから、別作品ですが新垣さんに小林君の酔っ払い演技かわいかったよとか言われちゃうんやで……。

北村が体調不良で寝込んでいるところに色々あって拉致された秋月先生が呼ばれて、ふたりは両想いだったことが分かります。キスしてガチガチになってしまった北村の北村をおさめるために秋月先生がお口でご奉仕してくれるんですが、小林さん比でいつもより汁気多め。その後、北村に待ってと手で押さえられていながら発する「らめら!(ダメだ)」がむちゃかわ。

 

前野さんはね、2008年ぐらいからBLCD出演されているので、すでにこのCDの発売時点で9年ぐらいのBLキャリアがありますので安定感のかたまりです。立花さんのBLCDを聴いていると前野さん出現率が高いのですが、小林さんとはこの『暫定ボーイフレンド♥』が唯一のBLCD共演作ですね。そう考えるとBLCDは割と世代交代がハッキリしているな~と感じます。秋月先生の慣れないフェラシーンから、北村の攻めを聴くと舐めたりする音がハッキリと聴き取りやすく、当時BL2年生の小林さんとの技量の差を感じます。しかし、秋月先生もふたりが両想いになった後の濡れ場が一番気持ちよさそうで、特に射精後にイったのに快感が止まらなくて漏れてしまう声が良きでした。

 

フリートーク

ときめく仕草について「女性の上目遣い」を挙げる小林さん、「チョロいな~」と前野さんに言われててすごいデジャヴ。グラブルの番組で小野友樹さんにも同じように「裕介チョロいな」と言われてましたし、豊永利行さんにも別のところで言われていたような。

 

キャストインタビュー

前野さん、小林さん、新垣さんのインタビューを見つけたので貼っておきます。

chara-info-report.sblo.jp

【BLCD】好物はいちばんさいごに腹のなか


最初は何の感想書こうかな~~小林裕介さん出演のBLCD発売順かな~やはり男はじ第8弾か~とか考えていましたが、案ずるより産むが易しというわけで、何の脈絡もなく気ままに感想を綴っていきたいと思います。男はじ第8弾についても書きたいんですが、好きが極まっていて、上手くこの気持ちを表現できる気が今はしないので温めておきます。

 

というわけで、最近聴いた『好物はいちばんさいごに腹のなか』の感想です。ザックリ言うと猫と人間のいいとこどりしたBLファンタジーな作品です。男性妊娠がある世界観のため、オメガバース苦手な人は避けた方が良いですが、抵抗ない人にはオススメしたい。だってだって、「ニャァ~」とか「ニャッニャッ」とか「ぐるるるるるぅっ」とか言う興津和幸さん、小林裕介さん、古川慎さん、田丸篤志さん、白井悠介さん、三宅健太さん聴きたくないですか!?6人6様のニャンニャン、聴きたいでしょう。猫耳最高、猫人間万歳!

 

 

crownworks.jp

あらすじ

オスもメスも区別なく子供を産むことができる、猫を先祖に進化を遂げたと言われているこの世界。
施設育ちの過去から家族に対する憧れが強いカズイ(雑種)は、「父親はいなくていい、ただ自分と血の繋がった家族がほしい」と手当たり次第に子種漁りをする日々。
ある日、バイト先の店長の紹介で売れっ子モデル・ノア(純血)の専属マネージャーになることに。
いつも何かと自分のことを気にかけてくれるノアとの時間に居心地の良さを感じ始め、子供さえいればいいと思っていたはずなのに幸せな家庭を想像してしまい――。
(表題作:好物はいちばんさいごに腹のなか)

負けず嫌いな雑種モデル×敏腕スパルタマネージャーの年の差ラブ、カラダの相性だけはバツグンな上司×超メンクイ部下のドタバタラブも収録!

 

好物はいちばんさいごに腹のなか

2枚組CDで3CPが収録されているのですが、1枚目はまるまる表題作のノア(CV興津和幸カズイ(CV小林裕介)でした、大変有り難い。

 

原作コミックスを読んでから、改めて原作片手に聴いていたのですが、興津さんによる攻めのノアさんがふわっふわとゆっくり喋るんですよね。かわいい子とか美形な子って比較的ゆっくり喋る子多くないですか。ゆっくり喋ってもみんなイラつかず、ウンウン聞いてくれるからだと思うんですよ。不美人を認識している人は異性等に話を聞いてもらえないことが多いから、自然と早口になるの逆パターンというか。ノアさんの売れっ子美形モデル感がそこから伝わってきて、なるほどな〜〜と唸りました。

 

小林さんによるカズイは雑種のサビ猫ちゃん。美形ではないけど、ファニーフェイスで困り眉がデフォルトな子です。親に捨てられた生い立ちから、自分の家族が欲しいという理由から、夜な夜な子種を求めて彷徨う、しかも孕んだ場合独りで育てるつもりのっていうところから、役作りの方向性次第で苛つくキャラになってしまう可能性もあったと思いますが、健気さとかいじらしさが真っ直ぐ伝わってくるから、その辺りが気にならなくなる演技でまあかわいいこと、かわいいこと(にっこり)

子どもが産まれてからのお母さんな雰囲気もまぁるく優しくてね、バブみを感じってこういうことなんですかあああ、ママァァ。小林さん『狂い鳴くのは僕の番β』でも最後双子ちゃん産んでたなあとか思って、ちょっとにまにましちゃった。双子産みがち男性声優(なにその称号)

BLって妊娠しない男性同士だからこそ、オメガバースは論外という考えがあるのも理解できるし、共感するところはあります。でも、自分自身に子どもが産まれて育てる中で、こんなに幸せなことはないと実感していると、創作の中で同じ幸せを推しカプ達にも「この気持ちを味わってほしい…!」という欲望が生まれてくるのもまた事実であります。

 

田丸篤志さん演じるヨネさんは、ノアさんが所属するモデル事務所のマネージャーで、表題作にもちょこっと出演されています。そのちょこっとの出演なのですが、石田彰さんのお声に似ている台詞が何ワードかあり、石田保志コンビで2次元を学んだオタクとしては「……ッ!?!!!?!」とビックリしておりました。田丸さんの出演されているBLCDで言うと『ただいま、ごちそうさま』『男子高校生、はじめての 第2弾後輩が可愛すぎていじめたい』を拝聴済みなのですが、そのふたつに関してはそこまで石田彰みを感じなかったので、なぜだろ~~~??と考えていたのですが、理由が分かりました。芸能人(兄)森川智之×高校生(弟)保志総一朗の『俺のモノ!』という義兄弟ものBLCDがありまして、調べたら2002年発売という22年前のシロモノ(22年前…?ヒェッ……)それに石田さんは森川さんのマネージャー役として出演されているんですよね。そのときのふっっっるい記憶がフラッシュバックしてきて「似ている」と私の脳みそが判断したんだと思います。五感から呼び起こす記憶って凄いですね。ちなみに、『俺のモノ!』の石田さんキャラは保志さんキャラにちょっかい出しまくりで、石田さんが演じるの楽しかったんじゃないかなと思えるノリノリ具合でした。

話を田丸さんに戻すと、すべてが石田さんに似ているとは感じていなくて、田丸さん話し方は若者らしいなと思うんです。男はじ第2弾が私にとっての田丸さんはじめましてだったのですが、聴いた後に田丸さんのことを調べてもっと若いのかと感じたので驚いた記憶があります。まあ、男はじ第2弾は2015年発売ですでに9年前ですから、田丸さんも当時二十代で十分若いんですけども。

 

じんわりじんわりとカズイを自分のテリトリーに入れていく、ノアさん包囲網が興津さんのゆったりとしたお声と相まって心地良いんですよね。最初のベットインこそ、またたび酒に酔って寝たカズイ(むにゃむにゃ寝言言ってるのがかわいすぎる)のことを裸に剥いて下ごしらえしちゃってましたけど、なぜか強引さを感じさせないノアさん。自然な流れに感じるのは、流石優秀なオス(純血種)って感じで良いです。そして、ファンシーな世界観と猫耳・猫尻尾に流されそうになっていましたが、濡れ場の攻め方はえちえちです。

 

「僕に種つけさせてよ」

カズイのなか 僕ので擦ったら受精したいってちゃんと卵子でてくるよ…」

「今までの精子はみんな忘れようね」

「絶対孕ませてあげるからがんばろう?」

「今ここで子供つくってるんだよ」

 

台詞(すべてノアさん)だけ抜き出すと、男性向けっぽいですね。でもせっかく特殊な世界観なんだから、余すところなく活かしている感じ、嫌いじゃないですむしろ大好きご馳走ですありがとうございました(早口)

 

妊娠後、カズイがつわりで戻すシーンがあるのですが、このシーンについて小林さんがラジオでエピソードを話してらしたのを思い出しました。嘔吐演技の上手さは自他共に認める小林さんなので、一度目は自身が思う嘔吐をしたのですが、「それはつわりじゃない」とディレクターさんからリテイクをくらったそうです。内心、妊娠もつわりも経験したことないんだから(知るかよおお)と思いつつも「じゃあどうやるんですか?」と聞き「なんかね勝手に出てくるんだよ」とよく分からない説明を受け、分からないなりにも演じたら「そう、それ」とOKが出たそうな。「なんで俺、つわりのバリエーション増えてんだ」ってホントそれな…!!小林さんのプロ根性に拍手喝采です。

 

好物は大事に腹へおさめましょう

双子ちゃんのさらに後、三男出産後のエピソード。ノアさんから夜のお誘い。でもカズイはすぐ子どもできちゃうからと断る。カズイはこれまで子どもが欲しいがために性行為を重ねてきたので、避妊自体が頭の中になかったから……なんですが、ゴムなし性行為しかしたことがない事実にムムムとなるノアさんがかわいい。でももっといいなと思ったのは、育児に専念しているカズイを大事に思って、それまで誘うのを我慢していたっていうところですね。その優しい夫の振る舞いに一番キュンとした。結局、結婚するなら優しい人がいいですよ、うんマジで。

 

カズイがお口で奉仕するシーンの小林さんによる自前SEなんですが、ベロベロ舐めるというよりか、ちゅっっちゅしてる感じの水音でその控えめさがなんとも愛らしい。原作のカズイはがぽがぽじゅぷじゅぷしているので、もっとやってもいいんだよとは思わなくもないですが、私の中で小林さんのBLにおける演技の何が一番刺さっているかというと自前SEよりも、感情が乗った台詞の発し方にあるのでそんなに重要視していないですけどね。

逆に、自前SEがお上手と言えば興津さんは、筆頭に上がる方だと思います。男はじ第3弾を聴いたとき「この人、スゲー!!」と純粋にその技術力の高さに驚きました。出戻ってきたとき、BLCDリスナーの高い支持を集めている声優さんだと認識しましたが、そりゃそうだわと納得する安定感のある演技をされますもんね。BLCD界という狭い括りで言うと、遊佐浩二さん、平川大輔さん的だなという印象を持っています。声や演技が似てるという話ではなく、受けでも攻めでも3番手etc.どのポジションでも馴染むし、耳の肥えたBLCDリスナーに安定して受け入れられる声の質感だなと。*1

話を本編に戻すと、子育て中のカズイは母乳が出る期間なんですよね。だ!か!ら!「授乳プレイ」あります。おっぱいを吸うノアさんのちゅぱちゅぱ音がリアルで、ホント興津さんって凄いや(小並感)「ノアさん、いやらしい吸い方しないで」って恥じらいつつも感じているのを台詞に乗せている小林さんもありがとう。

 

フリートーク

興津さんって掴みどころがないというかひょいひょいっと上手いことかわすのがお上手な印象なのですが(恥ずかしがり屋さんなんですかね?)、このフリートークではぽろっと漏らす感じで印象に残ったシーンを教えてくださっていて嬉しかったです。でも、そのシーンについて小林さんが踏み込んで話出そうとすると「ここまでにしよう!次の話題いこう、恥ずかしくなってきた」と次の話題に進めるの滅茶苦茶かわいい。照れ興津さんかわいい。

その後、猫語喋る流れになったふたりもまたかわいい…こんなご褒美あっていいですか…。相槌で「そうにゃ」とか「フェロモンが出せるにゃ」とか、サービス精神旺盛で命助かる。

 

キャストインタビュー

最後に、猫になりきっている(?)小林さんかわいすぎる案件なので、インタビューを引用しておきます。このインタビューでもフリートークでも興津さんが「小林さんかわいいかわいい」言ってくれるのでオタクの心はほくほくです。

 

crownworks.jp

興津さん:だって今日おかしいもん(笑)
小林さん:落ち着かなかった。
興津さん:猫のように神経質になっているんですかね。柔らかいと思っていた(蔓沢先生の差し入れの)どら焼きが実はラスクで堅かった時のリアクションが、本当に猫っぽくて。ビクっ! って。
小林さん:自分でも驚くくらいリアクションが大きかったですからね。
興津さん:役に入ってるなって。
小林さん:(笑)。なんかいつもと違う感じだったというのはありました。振り返ってみると、面白かったなって。
興津さん:楽しい収録でした。

 

*1:私が沼っている保志総一朗さん小林裕介さんは好き嫌いが分かれるタイプの声なのかなと思いますので余計にそう感じるのかも