平成元年生まれの腐女子が令和に出戻った件

声優 小林裕介さんのオタクが書き散らかしています。

【BLCD】好物はいちばんさいごに腹のなか


最初は何の感想書こうかな~~小林裕介さん出演のBLCD発売順かな~やはり男はじ第8弾か~とか考えていましたが、案ずるより産むが易しというわけで、何の脈絡もなく気ままに感想を綴っていきたいと思います。男はじ第8弾についても書きたいんですが、好きが極まっていて、上手くこの気持ちを表現できる気が今はしないので温めておきます。

 

というわけで、最近聴いた『好物はいちばんさいごに腹のなか』の感想です。ザックリ言うと猫と人間のいいとこどりしたBLファンタジーな作品です。男性妊娠がある世界観のため、オメガバース苦手な人は避けた方が良いですが、抵抗ない人にはオススメしたい。だってだって、「ニャァ~」とか「ニャッニャッ」とか「ぐるるるるるぅっ」とか言う興津和幸さん、小林裕介さん、古川慎さん、田丸篤志さん、白井悠介さん、三宅健太さん聴きたくないですか!?6人6様のニャンニャン、聴きたいでしょう。猫耳最高、猫人間万歳!

 

 

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あらすじ

オスもメスも区別なく子供を産むことができる、猫を先祖に進化を遂げたと言われているこの世界。
施設育ちの過去から家族に対する憧れが強いカズイ(雑種)は、「父親はいなくていい、ただ自分と血の繋がった家族がほしい」と手当たり次第に子種漁りをする日々。
ある日、バイト先の店長の紹介で売れっ子モデル・ノア(純血)の専属マネージャーになることに。
いつも何かと自分のことを気にかけてくれるノアとの時間に居心地の良さを感じ始め、子供さえいればいいと思っていたはずなのに幸せな家庭を想像してしまい――。
(表題作:好物はいちばんさいごに腹のなか)

負けず嫌いな雑種モデル×敏腕スパルタマネージャーの年の差ラブ、カラダの相性だけはバツグンな上司×超メンクイ部下のドタバタラブも収録!

 

好物はいちばんさいごに腹のなか

2枚組CDで3CPが収録されているのですが、1枚目はまるまる表題作のノア(CV興津和幸カズイ(CV小林裕介)でした、大変有り難い。

 

原作コミックスを読んでから、改めて原作片手に聴いていたのですが、興津さんによる攻めのノアさんがふわっふわとゆっくり喋るんですよね。かわいい子とか美形な子って比較的ゆっくり喋る子多くないですか。ゆっくり喋ってもみんなイラつかず、ウンウン聞いてくれるからだと思うんですよ。不美人を認識している人は異性等に話を聞いてもらえないことが多いから、自然と早口になるの逆パターンというか。ノアさんの売れっ子美形モデル感がそこから伝わってきて、なるほどな〜〜と唸りました。

 

小林さんによるカズイは雑種のサビ猫ちゃん。美形ではないけど、ファニーフェイスで困り眉がデフォルトな子です。親に捨てられた生い立ちから、自分の家族が欲しいという理由から、夜な夜な子種を求めて彷徨う、しかも孕んだ場合独りで育てるつもりのっていうところから、役作りの方向性次第で苛つくキャラになってしまう可能性もあったと思いますが、健気さとかいじらしさが真っ直ぐ伝わってくるから、その辺りが気にならなくなる演技でまあかわいいこと、かわいいこと(にっこり)

子どもが産まれてからのお母さんな雰囲気もまぁるく優しくてね、バブみを感じってこういうことなんですかあああ、ママァァ。小林さん『狂い鳴くのは僕の番β』でも最後双子ちゃん産んでたなあとか思って、ちょっとにまにましちゃった。双子産みがち男性声優(なにその称号)

BLって妊娠しない男性同士だからこそ、オメガバースは論外という考えがあるのも理解できるし、共感するところはあります。でも、自分自身に子どもが産まれて育てる中で、こんなに幸せなことはないと実感していると、創作の中で同じ幸せを推しカプ達にも「この気持ちを味わってほしい…!」という欲望が生まれてくるのもまた事実であります。

 

田丸篤志さん演じるヨネさんは、ノアさんが所属するモデル事務所のマネージャーで、表題作にもちょこっと出演されています。そのちょこっとの出演なのですが、石田彰さんのお声に似ている台詞が何ワードかあり、石田保志コンビで2次元を学んだオタクとしては「……ッ!?!!!?!」とビックリしておりました。田丸さんの出演されているBLCDで言うと『ただいま、ごちそうさま』『男子高校生、はじめての 第2弾後輩が可愛すぎていじめたい』を拝聴済みなのですが、そのふたつに関してはそこまで石田彰みを感じなかったので、なぜだろ~~~??と考えていたのですが、理由が分かりました。芸能人(兄)森川智之×高校生(弟)保志総一朗の『俺のモノ!』という義兄弟ものBLCDがありまして、調べたら2002年発売という22年前のシロモノ(22年前…?ヒェッ……)それに石田さんは森川さんのマネージャー役として出演されているんですよね。そのときのふっっっるい記憶がフラッシュバックしてきて「似ている」と私の脳みそが判断したんだと思います。五感から呼び起こす記憶って凄いですね。ちなみに、『俺のモノ!』の石田さんキャラは保志さんキャラにちょっかい出しまくりで、石田さんが演じるの楽しかったんじゃないかなと思えるノリノリ具合でした。

話を田丸さんに戻すと、すべてが石田さんに似ているとは感じていなくて、田丸さん話し方は若者らしいなと思うんです。男はじ第2弾が私にとっての田丸さんはじめましてだったのですが、聴いた後に田丸さんのことを調べてもっと若いのかと感じたので驚いた記憶があります。まあ、男はじ第2弾は2015年発売ですでに9年前ですから、田丸さんも当時二十代で十分若いんですけども。

 

じんわりじんわりとカズイを自分のテリトリーに入れていく、ノアさん包囲網が興津さんのゆったりとしたお声と相まって心地良いんですよね。最初のベットインこそ、またたび酒に酔って寝たカズイ(むにゃむにゃ寝言言ってるのがかわいすぎる)のことを裸に剥いて下ごしらえしちゃってましたけど、なぜか強引さを感じさせないノアさん。自然な流れに感じるのは、流石優秀なオス(純血種)って感じで良いです。そして、ファンシーな世界観と猫耳・猫尻尾に流されそうになっていましたが、濡れ場の攻め方はえちえちです。

 

「僕に種つけさせてよ」

カズイのなか 僕ので擦ったら受精したいってちゃんと卵子でてくるよ…」

「今までの精子はみんな忘れようね」

「絶対孕ませてあげるからがんばろう?」

「今ここで子供つくってるんだよ」

 

台詞(すべてノアさん)だけ抜き出すと、男性向けっぽいですね。でもせっかく特殊な世界観なんだから、余すところなく活かしている感じ、嫌いじゃないですむしろ大好きご馳走ですありがとうございました(早口)

 

妊娠後、カズイがつわりで戻すシーンがあるのですが、このシーンについて小林さんがラジオでエピソードを話してらしたのを思い出しました。嘔吐演技の上手さは自他共に認める小林さんなので、一度目は自身が思う嘔吐をしたのですが、「それはつわりじゃない」とディレクターさんからリテイクをくらったそうです。内心、妊娠もつわりも経験したことないんだから(知るかよおお)と思いつつも「じゃあどうやるんですか?」と聞き「なんかね勝手に出てくるんだよ」とよく分からない説明を受け、分からないなりにも演じたら「そう、それ」とOKが出たそうな。「なんで俺、つわりのバリエーション増えてんだ」ってホントそれな…!!小林さんのプロ根性に拍手喝采です。

 

好物は大事に腹へおさめましょう

双子ちゃんのさらに後、三男出産後のエピソード。ノアさんから夜のお誘い。でもカズイはすぐ子どもできちゃうからと断る。カズイはこれまで子どもが欲しいがために性行為を重ねてきたので、避妊自体が頭の中になかったから……なんですが、ゴムなし性行為しかしたことがない事実にムムムとなるノアさんがかわいい。でももっといいなと思ったのは、育児に専念しているカズイを大事に思って、それまで誘うのを我慢していたっていうところですね。その優しい夫の振る舞いに一番キュンとした。結局、結婚するなら優しい人がいいですよ、うんマジで。

 

カズイがお口で奉仕するシーンの小林さんによる自前SEなんですが、ベロベロ舐めるというよりか、ちゅっっちゅしてる感じの水音でその控えめさがなんとも愛らしい。原作のカズイはがぽがぽじゅぷじゅぷしているので、もっとやってもいいんだよとは思わなくもないですが、私の中で小林さんのBLにおける演技の何が一番刺さっているかというと自前SEよりも、感情が乗った台詞の発し方にあるのでそんなに重要視していないですけどね。

逆に、自前SEがお上手と言えば興津さんは、筆頭に上がる方だと思います。男はじ第3弾を聴いたとき「この人、スゲー!!」と純粋にその技術力の高さに驚きました。出戻ってきたとき、BLCDリスナーの高い支持を集めている声優さんだと認識しましたが、そりゃそうだわと納得する安定感のある演技をされますもんね。BLCD界という狭い括りで言うと、遊佐浩二さん、平川大輔さん的だなという印象を持っています。声や演技が似てるという話ではなく、受けでも攻めでも3番手etc.どのポジションでも馴染むし、耳の肥えたBLCDリスナーに安定して受け入れられる声の質感だなと。*1

話を本編に戻すと、子育て中のカズイは母乳が出る期間なんですよね。だ!か!ら!「授乳プレイ」あります。おっぱいを吸うノアさんのちゅぱちゅぱ音がリアルで、ホント興津さんって凄いや(小並感)「ノアさん、いやらしい吸い方しないで」って恥じらいつつも感じているのを台詞に乗せている小林さんもありがとう。

 

フリートーク

興津さんって掴みどころがないというかひょいひょいっと上手いことかわすのがお上手な印象なのですが(恥ずかしがり屋さんなんですかね?)、このフリートークではぽろっと漏らす感じで印象に残ったシーンを教えてくださっていて嬉しかったです。でも、そのシーンについて小林さんが踏み込んで話出そうとすると「ここまでにしよう!次の話題いこう、恥ずかしくなってきた」と次の話題に進めるの滅茶苦茶かわいい。照れ興津さんかわいい。

その後、猫語喋る流れになったふたりもまたかわいい…こんなご褒美あっていいですか…。相槌で「そうにゃ」とか「フェロモンが出せるにゃ」とか、サービス精神旺盛で命助かる。

 

キャストインタビュー

最後に、猫になりきっている(?)小林さんかわいすぎる案件なので、インタビューを引用しておきます。このインタビューでもフリートークでも興津さんが「小林さんかわいいかわいい」言ってくれるのでオタクの心はほくほくです。

 

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興津さん:だって今日おかしいもん(笑)
小林さん:落ち着かなかった。
興津さん:猫のように神経質になっているんですかね。柔らかいと思っていた(蔓沢先生の差し入れの)どら焼きが実はラスクで堅かった時のリアクションが、本当に猫っぽくて。ビクっ! って。
小林さん:自分でも驚くくらいリアクションが大きかったですからね。
興津さん:役に入ってるなって。
小林さん:(笑)。なんかいつもと違う感じだったというのはありました。振り返ってみると、面白かったなって。
興津さん:楽しい収録でした。

 

*1:私が沼っている保志総一朗さん小林裕介さんは好き嫌いが分かれるタイプの声なのかなと思いますので余計にそう感じるのかも